このあたしが、いつチャラくなった!?

そして、いつサボりキャラになった?



それでも上野さんは上機嫌に続ける。




「今日のヘルプ、その店舗の凄腕バイトらしいけど。

イケメンだから手ぇ出すなよ?」



「もう!!出しませんよ!

足りてますから!」




あたしはそう言って、上野さんを見る。

だけど、上野さんはアタマがおかしいらしい。




「はぁ~。川島、男好きだもんな。

俺まで誘惑されても困るよ」




なんて、さらに訳の分からないことを言い出して。

相手にするのも疲れたあたしは、上野さんに背を向けて逃げた。




ただでさえやる気が出ないんだ。

諒君との甘い妄想に浸ってしまって。

こんなあたしの前に、他店の凄腕イケメンが現れても、あたしの心は動かないんだから!