なんだか疲れてしまったあたしは、午後からの授業に出る気もなくなり、ぼーっと校内を歩いた。 そして、校舎の間を通り、家へ向かった。 今日はこの後久しぶりのバイト。 お金もなくなったし、一人でいても諒君のことを考えてしまうから、バイトがあって良かったと心から思った。 働いている間は、諒君のことも忘れられるよね。 そう思っていたのに…… あたしには、さらなる災難がふりかかったのだ。