「嬉しいな、俺」 諒君は笑顔のまま、あたしの手をぎゅっと握る。 そして、あたしの身体を引き寄せた。 ふらついて、諒君の腕の中に倒れこんだあたしを、硬く、そして優しく諒君が抱きとめてくれる。 諒君の体温と香り、そして身体を感じ、一気に気分がピンクになる。 鼓動が狂ったように高鳴る。 「これで、ちーちゃんを抱ける」 耳元で優しく囁かれ、身体を甘い戦慄が駆け巡る。 「次はちゃんと起きていてね? 俺、容赦しないから」 あたしの身も心も、あなたのもの。