そして…… この日から、時々八代君はあたしの部屋に出没するようになった。 急にピンポーンとチャイムが鳴って、 「川島さん、ご飯食べに行こ?」 「川島さん、ゲームしない?」 「川島さん、一緒に勉強しようよ」 なんて押しかけてきて。 八代君は異性のあたしの部屋に入るの、抵抗がないようだった。 きっと、慣れてるんだ。 モテモテの八代君は、女の部屋なんて入り慣れてるんだ。 そう思った。