「神宮寺(しんぐうじ)さぁーん。今から遊びに行くんだけどぉ、一緒に遊ばない?」
今は放課後。私の席は窓側の後ろから2番目の所にある。
私がカバンに教科書やノートを詰めていると、ケバイ女の子2人組がやってきた。
カップルで一緒に帰る人や、部活生が小走りで走って行く姿が見える。
「ごめん、私やらなきゃいけない事があるから」
「あっ!そっかぁ〜。巫女の仕事だっけぇー。そうだよねー、両親居ないもんねぇ。」
「大変だねぇ〜」
目の前の2人組の1人は、髪が茶髪(赤に近い)のロングヘアで、つけまつ毛を付けて化粧を濃くしている。
もう1人は茶髪でサイドテールにしている。化粧はそこまで濃くないが、つけまつ毛の付け方が少し下手だ。...少し笑える。
「別に大変って思った事ないよ。巫女の仕事そこまでないから」
「あら、お気の毒に。仕事がないなら生活大変ねぇ。お金大丈夫なのぉ?いっそのこと、学校やめれば?...クスクスっ」