そう言ったあたしはつい掴んでしまった裾を離し、距離も取る。
「大丈夫」
強がっているあたしに対し、大斗はそう言ってあたしの肩を抱いてくれた。
予想だにしない大斗の行動に、つい顔を赤らめてしまう。
「もういいよ!」
デパートから出ても一向に大斗はあたしの肩から手を離そうとしなかったので、あたしから手を掴み下ろさせた。
「何? 照れてんの?」
人が触れて欲しくない所をわかっているのか、いちいち口にされる。
そんな大斗に、素直に頷きたくない。
「照れてないしっ!」
だからあたしはぶっきらぼうに答えてしまう。



