そのせいであたし達は、気まずくなる。
大斗のため息に対して、何を返せっていうのよ…。
そう心の中で嘆いている時だった。
出口を出ようとした矢先に、イカツイ集団がたむろしているのを見てしまった。
髪の毛はバリバリ目立つ色だし、目つき怖いし、何よりすぐに手を出してきそうな威勢がある。
途端にあたしは怖くなってしまったため、気まずい雰囲気になったのにも関わらず、大斗を盾にしてしまう。
思わずぎゅっと掴んでしまう彼の服の裾。
「…怖いのか」
あたしの気持ちに気づいたのか、大斗はそのまま口にする。
そんな…真っ直ぐに表現しなくていいじゃん。
「怖くないもん」



