靴を履き、玄関を出ようとすると。 振り返るその先にはあたしを誘う大斗の声がする。 「えっ!?」 しかし真っ先に反応したのは、美菜だった。 「ごめん。 この後はね、美菜と遊ぶの! だから一緒に帰れない」 あたしが断ると、残念そうに彼もまた靴を履く。 「そっか。 じゃあ明日は俺と放課後遊びに行こう。 俺が教室まで迎えに行ってあげるから」 「良かったね!」 大斗の誘いに、あたしを羨ましがる美菜。