そう言って誰かいや、大斗はあたしに近づいてくる。
大斗の発見に嬉しいのか、女子群は教室に入らず掲示板も見ないままうっとりしている。
え、大斗って人気があるんだ。
いやあたしが気にする所はそこじゃなくって!
「知らなかった。
大斗と同じ高校に通うことになるなんて」
…大斗もいるってことは、まさか結月もいるんじゃないの?
あたしはそのことに気づくと、再度掲示板を見ようとそこに行く。
しかし大斗にうっとりしている女子群のせいで、あたしの低い身長では見ることはできなかった。
「結月ならこの高校にはいないよ」
「え?」
ビックリした。