そのせいで相手は倒れたが、膝の固定は微妙に取れていなかった。 しかしすぐさま振りほどいたので、ようやく自由を取り戻せた。 「結月のばか! もう会ってあげないから!」 あたしはそう言って、屋上を後にした。 物凄い勢いで階段を下りていると、誰かいた。 「どうだった、結月との再会の儀式は」 こんなことを言うのは、大斗しかいない。 大斗が昨日言っていたことがこのことなんだ、と強く突きつけられた気がした。 「言われただろ? 男は誰だってーー」 「もうやだ! 幼なじみなんか大嫌い!」