幼なじみがあたしを〇〇の標的に!?

もう起きたからあたしの部屋から出て行ってよ…


そう思うあたしの密かな祈りは届かない。


「朝ごはん、いらない。

昼ごはんが食べられなくなっちゃう」


欠伸をしながらベッドから出る。


洗面所に向かおうと、母さんの横を通る。



「ダメよ、ちゃんと食べなさい。

母さんはねこの後あんたに買い物を頼むんだから」


え。
予想しなかった展開に足が止まってしまう。



「さっさと顔を洗って来なさいよー」


面倒なことを頼まれたせいで、この母さんの言葉は耳に入らなかった。



点いているテレビを見ながら、ゆっくりと朝ごはんを食べる。