その言葉をため息に乗せて、遠くに飛ばしている彼。
あたしは聞き逃せなかった。
「そういうことじゃなくてね!
んー。
まさか会えるとは思っていなかったから、嬉しさが倍増してつい…
行動に出ちゃったの。
今日は十中八九結月にも会えると思っていたんだ。
だからちゃんと心の準備をして…」
あたしが次から次へと喋っていると、突然結月が立ち上がった。
一瞬だけあたしの言うことを無視して、帰るのかと思っていた。
そうしてくれた方が良かったと気づくのは、この後だった。
結月はあたしの前で腰を屈める。
「なんかそれ、腹立つ。



