そっと彼の様子を窺う。
すると彼は目を瞑ったまま、脱力していた。
タヌキ寝入りではないかと確認するため、ほっぺたをつんつんしてみる。
反応無しだ。
大丈夫だね。
そう思うとあたしはベッドから出る。
何の動きも見せない彼は、ちゃんと眠っているみたいである。
この数十分で眠くなってしまったあたし。
そのまま寝ればいいのだが出来ない。
どんなことしても、大斗とはもう気持ちが通じ合うことはないから。
あたしはソファを背もたれにして寄りかかり、眠ることにした。
やって来た睡魔には、どうも勝てそうにないから。



