「いいんだな? 小夜が泣いて拒んでも俺、やめないから」 「うん」 覚悟はできていないのに、返事は一丁前にしてしまう。 それでも後戻りできないと分かるあたしは、大斗を見つめる。 「じゃあ着替えて来な。 それから俺ん家来てよ。 心配しなくても、家には俺以外誰もいないからな」 後のことを聞いたあたしは、結月の方を見ずエレベーターを降りた。 今どんな会話がされているかも考えずに。 準備が出来たあたしは、泊まって来ると置き手紙をして家を出た。 一晩なんだから、今から行かなくてもいい気がする。