つい結月の方に向けてしまう目線の先には、降りろと促す目つきがある。
そして彼は開くボタンを押し続けてくれている。
「今日が話すのが最後なんだろ?
この機会を逃したら、一生わからないままだぜ」
緊張感を高める大斗のセリフで、あたしはまともに答えを出すのが難しい。
だがこれだけはすぐに理解はできた。
今断ったら、一生もやもやしながら生きていくこと。
「わかった!
大斗と一晩過ごす!」
「お、おい!?」
閉めるボタンを押す気配の無い結月は、鋭い眼光を向けてくる。
そしてそんな彼を嘲笑うように満足する大斗。



