学校を後にして少し歩くと、結月が電柱にもたれて立っていた。 「待ち合わせ?」 無言で通るわけにもいかず、声をかけてみた。 「いや… お前、待ってた」 付き合うことになっていないのに、この言葉にドキッとしてしまった。 何で、と聞きたいけれど聞けない。 空気を悪くするかもしれないから。 「俺の友達がな、お前の学校の校門の前で待ってろ なんて言ってたんだけどな。 それは流石に迷惑だろうと思って、ここで待ってたんだ」 一人でブツブツ言っている彼の言葉を、聞き逃さなかった。