いやだ…。 大斗がこんなこと言っちゃやだ…。 あたしの中の大斗がどんどん壊れていっちゃう。 そのことが嫌で、悲しくなってしまう。 「そんなこと、言わないで!」 それだけしか言えず、あたしは階段を駆け下りた。 家に帰り着いたあたしは、ろくに母さんと目を合わさずに雑誌を渡す。 冷蔵庫に結月の分のプリンを入れると、すぐに自分の部屋に入った。 そしてベッドに体を預けた。 あんなの、大斗じゃない。 どうしちゃったんだろ。 最後なんて、目が笑っていた。