「ごめん… あたしちょっと、頭冷やしてくる」 座り込んでいた体を起こす。 結月の分のプリンを持ち、階段を下りようとした。 「待って。 大事なこと、言いたい」 「なに?」 言われることが不明瞭なため、ついあたしは彼に応じてしまう。 「男はねキスくらいなら誰でも出来るんだよ。 もちろん結月だってそう思っている。 俺達は周りの人と比べて、明らかに親密さはある。 だからこそ遠慮なしに出来るんだよ。 小夜からでも出来るんだよ」