あ…。
すると大斗も乗ろうとする。
このままじゃ雰囲気気まず過ぎて、一緒にエレベーターに乗れない!
「彼女さん、いい人だね。
大斗が好きになっていくはずだよね」
ボタンを押そうとする大斗に声をかける。
「好きじゃねぇよ、べつに」
行き場を失った手は、ボタンのランプを灯させずにポケットに収まっている。
「嘘つかなくていいよ。
楽しそうにしてたじゃん」
「傍から見たらそうかもしれないけど、実際はそうだと言えないんだよ」
あたしが言えば言うほど、大斗の機嫌は悪くなっていく。
もう話しかけないようにしよう。



