普通頼まないでしょ。
好きな人の彼女なんかに
好きなら尚更ね」
そんなことを聞く彼女は、根っからの悪い人ではないだろう。
「大斗に元気になってもらいたいから。
それに…大斗の母さんにも頼まれたから、どうしても食べてもらいたかった。
でも…あたしそんなに毛嫌いされているとは思わなかった。
また無神経なことすることがあるかもしれないけど、あなたには迷惑かけないようにします」
一礼をして、彼女を返す。
しかし彼女は動きはしなかった。
先にその場を離れるあたしは、嫌でも大斗の横を通りすぎる。
目を合わせないように早歩きをして、美菜に話しかける。
「決まったー?」



