「どうしたら忘れられるようになるのかな…」 言われた通りのばかだよ、あたしは。 相手に弱みを見せる発言をするんだから。 「これ、返すわよ」 と、カバンをごそごそする彼女。 取り出されたのは、見覚えのあるタッパー。 中身が入っていない。 「ありがとうございます。 あたしの頼みごと、聞いてくれたんですね」 途端に笑顔になる。 少し不安になっていたから。 もしかしたらゴミ箱に捨てられているかもしれないって、最悪な想像をしたこともあった。 「何であたしに頼んだわけ?