「美菜、ちょっと待ってて」 「うん…」 商品を吟味している美菜にとって、今のあたしの状況は読み取れていない。 だから薄っぺらい返事をされる。 「あなたが例の大斗の幼なじみだったのね」 大斗の所に足を進めると、ワントーン上がる声がよく聞こえる。 「ごめん、大斗。 ちょっと待ってて」 大斗の横で言われたくないと思い、彼にそう言う。 そして彼女の手を引いて、彼と少し距離を離す。 「何よ、別にあそこで話しててもいいじゃん。 大斗だって、あたしと同じ思いなんだし」