「本当に来たんだ…」 そこまで本気だと思っていなかったあたしは、心の中で困る。 まぁ美菜に報告しておいて、困ることはないよね。 「あぁ。 塾行かなかなって、やることなくなったしな。 小夜の勉強見るくらい、どうってことないし」 ここでも断っても、相手は嫌な思いするよね…。 あたしは意を決して、ドアを大きく開けた。 「何も無くていいんなら、どうぞ」 「おう。 おじゃま…します…」 似合わない言葉を放つ彼は、律儀にも靴を揃えて脱ごうとする。