ますますそれが鋭利になったことないよね? 大斗と結月は同じ男。 男同士だから、気づけない性格もあるからな。 あたしは考え込んでいると、大斗が右手であたしのデコに力を加え、顔を上げさせる。 「俺時たま気になることがあるんだけど」 あたしのデコから手を離す彼は、神妙な雰囲気を醸し出す。 「なに?」 つられてあたしの心は引き締まる。 「結月のことどう思ってるの? 俺のことも。 中1の頃までずっと一緒にいたんだ。