『じゃあ今日から俺の彼女になる?』
大斗に騙されていたお陰で、この時の結月もあたしを罠にかけようとしているのが分かった。
それであたしはニヤついてしまう。
「そんなに付き合いたかったのか?」
あらら。
変な誤解をさせてしまったようだ。
「なら…」
「どうして結月も大斗も、そんな冗談言うの?
昔真剣な冗談言って、楽しんだことあったっけ?」
あたしが思い出そうとすると、壁に突いている結月の手の力が弱まった。
それからそれがなくなるまでに、そう時間はかからなかった。
「やっぱりいいわ。
今の無かったことにして」



