こっちの方がいいのか? お前は優しくされた方が懐くみたいだからな」 何よ、その言い方。 納得行かないあたしは、結月の家に着く前に言ってやるんだ。 「何それ… その言い方だと、まるであたしに好かれたいみたいじゃん」 冗談半分で言うと、結月は立ち止まる。 「どうしたの?」 少し先で止まるあたしは、何を考えているのか不思議に思う。 「好きになってもらいたいに決まってるじゃんか」 そう言われる前に、壁を使いながらもあたしは動きを封印される。 え。