だって結月が抱きしめてくれてるから。 振りほどけないあたしを、見透かすように。 「結月は……女心まで勉強してたんだね」 頭に添えられている手が温かい。 そんな中、あたしは彼に伝える。 「まぁな。 俺は好きな奴には一途なんだぜ」 似合わない言葉が上から振ってくる。 「その相手の子、傷つけちゃダメだからね」 「あぁ」 最後の言葉に、力を込められた気がした。 ギュッと伝わった力で、より相手に近づいちゃったんだから。 だけどエレベーターが開くと、あたしは降りる。