早く忘れろ」 言わないでよ、そんなこと。 最近そうやって自分に言い聞かせてるんだから。 結月に言われると、余計に傷つくんだよ。 さっきは結月に目を覆われた手を引き剥がそうとしたが、今は彼の手首にそっと手を添えている。 「わかってるよ… もうなるべく大斗のこと考えないようにするから。 離して」 とは言ったものの、結月の手に力を込めてしまう。 すると彼はそんなあたしの意思を無視し、目を覆っていた手を離した。 なんだ、この虚無感は。 だけどすぐにその感じはどこかに行った。