どうして?
あんなみんなにモテモテの幼なじみがいるのに?
彼の力を借りたら、とっくに小夜は…」
あたしはまだ大斗のことを言えていない。
だからこうして美菜は簡単に助言してくれる。
しかしあたしの浮かない顔を見て、喋るのをやめた。
少しだけ何も言わない時間が続く。
「ちょっと、行ってくるね」
「うん、じゃああたしはここで待ってるね」
タイミングがいいのか悪いのか、ここで美菜は職員室へと入っていく。
あたしはその前の背もたれに寄りかかって待つことに。
「失礼しました」
すると聞き慣れた声が、あたしの耳に届く。



