「大斗の方が最低だよ。 あんなに小夜を苦しめて」 「アハハ…」 結月の言葉に、空笑いすることしか出来ない。 俺は我慢できなかった1粒の涙を、彼が外に出た後流した。 【小夜side】 大斗にやられたことを思い返しながら、涙を堪える。 もう泣き止むんだ、と言い聞かせながら必死に涙を引かせる。 エレベーターを待っている間、あたしはそうしている。 それと同時に今もまだ大斗にやられたこと、きちんと理解していない。 いや、したくないのだ。 エレベーターが来ると、そのまま乗り込む。