親指で拭っても拭っても、涙は止まらない。 仕方なく涙を無視すると、俺は小夜の服の中に手を入れる。 「お前それ以上、小夜に手を出すな!」 今日で一番大きいであろう声が響き渡った。 そんな必死に俺を止める結月を、にやりと笑い返した。 「それ以上小夜に手を出したら、お前とは絶交だからな!!」 なにが絶交だよ。 俺はもともとお前のことなんか友達とすら思ってない。 「やれるもんならやってみろ。 第一お前のことなんか友達と思ってねぇよ」 「この野郎ー!」