どうやらあたしは大斗のツボにハマったみたいだ。 余裕の笑みを見せた彼は、あたしから離れてあたしと対面するように壁に寄りかかる。 ふぅ、なんとか追い詰められないように済んだか。 そう思うと、ふと持っている袋に目が入る。 「そうだ、大斗。 一緒にプリン食べようよ」 本当は結月も入れて3人で食べようとしたが、結月が来る気配がないため2人で食べることに。 「プリンかぁ。 懐かしいな。 昔よく食べてたな」 あたしからプリンを受け取った大斗は、床に座り込む。