恥ずかしさの末、当然あたしは結月の顔なんて見れなかった。 相手に顔を見られないようにしながら、カバンを無理矢理渡すと、逃げるように駅を去った。 「ばーか。 大袈裟なんだよ。 あれくらいで。 ………なんだよ、これ」 そのまま電車を待っている結月の顔も、赤くなっていることを知らないで。 「あーーーー! あたしのばかぁー!」 早歩きをしながら、今した結月とのキスを後悔する。 だってさ! あいつ電車に乗れなかったら、遅刻するって言ってたじゃん。