幼なじみがあたしを〇〇の標的に!?


あたしの好きな人。


この気持ちが相手にバレるわけにはいかない。



「おいおい、小夜…。

俺達は高校生だぜ?


もう気軽にこういうことすんの、やめようぜ?」


あたしのすることは批判してるくせに、大斗はあたしの背中に手を置いてくれている。



そう言われたら、あたしも離れるしかない。


「久しぶりなんだからいいじゃん。

再会のハグよ」


言い返すだけで、それからはあたしは柵に寄りかかる。


手に持っているビニル袋の存在を思い出す。



「そうだ、今日結月は?」