そう言って、水湖様の首を掴んで持ち上げる黒狐は不気味な笑い声をあげる。 今の黒狐にとって、誰かの死は快楽。 まるでお遊びだ。 このままだと死んでしまう。 もう、誰かが死ぬのは嫌だ。 家族が食べられてしまったあの日から、ずっと思ってきた。 誰かが死ぬのは悲しい。辛い。怖い。 「もうやめて!!!」