「風が出てきたか。」 窓から空を眺めながら、白は言った。 今の空は、何だか怖い。 じわじわと何かがやって来るような、そんな空。 風が徐々に強さを増してくる。 すると、さっきまで騒がしかった屋敷は静まり返り緊張感が走った。 「皆どうしちゃったの…?!」 風が一際大きく吹いたとき、次々と妖怪たちが眠るように倒れ込む。