「とんだご無礼をお許し下さい。」 「もう良い。これでカエデも反省する事だろう。」 カエデを追いかけて行くために、撫子も屋敷を出ていく。 それにしても、雪と毛玉が上にいるのにも関わらず、2階がやけに静かだな。 様子見で2階へ上がると、雪の姿はなかった。 (……着物?) 雪が居ない代わりに丁寧にたたまれた着物が置いてあった。 毛玉の姿もない。