作品作りをしていると時間が経過するのを忘れてしまう。


この日も、気が付けば両親が帰ってくる時間だった。


今まで制服姿のままで作業していたこと思い出し、よくやく部屋着へと着替えた。


手には豆ができていて、皮が分厚くなり始めている。


早く1億を返済してこの手をもっと有意義な事に使おう。


そう思い、絆創膏をはった。


できればこの手はスポーツに役立てたい。


この足とこの手があれば、バレーボールやサッカーでもきっと通用するだろう。


沢山の才能を身に付けて、自分に一番合ったものを見つければいい。


そう考えていたのだった。