そこは東京ドームほどの大きさのある会場で、中にはたくさんの人たちがひしめき合っているのだ。
会場の中央には高いステージが設けられていて、天井からぶら下がるようにして360度から見る事の出来る巨大モニターが設置されている。
「なに、ここ……」
エレナの言葉にあたしは返事もできなかった。
ここがオークション会場?
あの店の地下にこんな広い場所があったなんて……!!
それだけでも驚きなのに、そこには何千人という人たちが集まってきているのだ。
たったあれだけのメールでこんな短時間にこれだけの人間が集合するなんて、考えられない。
当初あたしたち2人しかいなかったら。
なんて考えていたのが嘘みたいだ。
入口で茫然と立ち尽くしていると、受付テーブルを挟んで立っているスーツ姿の男性に声をかけられた。
胸には《スタッフ》と書かれたネームを付けている。
「ようこそおいでくださいました。配信メールの確認をさせていただいでよろしいでしょうか?」
丁寧な口調でそう言う男性に、あたしはスマホを取り出してメール画面を出した。
男性はそれを確認して、すぐに笑顔になった。
「北川さま、初めてのご参加をありがとうございます。この会場内ではスマホなどの通信機器を一旦あずからせていただきます」
「えっ……」
あたしのスマホを白い箱にしまう男性。
会場の中央には高いステージが設けられていて、天井からぶら下がるようにして360度から見る事の出来る巨大モニターが設置されている。
「なに、ここ……」
エレナの言葉にあたしは返事もできなかった。
ここがオークション会場?
あの店の地下にこんな広い場所があったなんて……!!
それだけでも驚きなのに、そこには何千人という人たちが集まってきているのだ。
たったあれだけのメールでこんな短時間にこれだけの人間が集合するなんて、考えられない。
当初あたしたち2人しかいなかったら。
なんて考えていたのが嘘みたいだ。
入口で茫然と立ち尽くしていると、受付テーブルを挟んで立っているスーツ姿の男性に声をかけられた。
胸には《スタッフ》と書かれたネームを付けている。
「ようこそおいでくださいました。配信メールの確認をさせていただいでよろしいでしょうか?」
丁寧な口調でそう言う男性に、あたしはスマホを取り出してメール画面を出した。
男性はそれを確認して、すぐに笑顔になった。
「北川さま、初めてのご参加をありがとうございます。この会場内ではスマホなどの通信機器を一旦あずからせていただきます」
「えっ……」
あたしのスマホを白い箱にしまう男性。