☆☆☆
翌日。
朝になりようやく寒気は治まっていた。
体は燃えるように熱く、布団を蹴飛ばして汗をぬぐう。
うなされるような苦しさも消えて、眠気が襲ってきた。
「藍那、学校に遅れるわよ?」
出勤前のお母さんがそう声をかけてくる。
あたしは手をのばしてスマホを開いた。
今日は学校を休むという内容のメールを打ち、お母さんに送った。
するとすぐに階段を駆け上がってくる音が聞こえて来て、お母さんが部屋へと入って来た。
「どうしたの藍那、風邪ひいたの?」
「そうみたい」
自分のものではないようなガラガラ声で返事をする。
「遅くまで遊んでるからよ?」
文句を言いながらも、薬と水を用意してくれるお母さん。
本当に心配してくれているお母さんに、手術の事を言うわけにはいかなかった。
「お母さん仕事だから行かなきゃいけないけど、何かあったら連絡するのよ?」
「うん……」
あたしが頷くと、お母さんは部屋を出て行ったのだった。
翌日。
朝になりようやく寒気は治まっていた。
体は燃えるように熱く、布団を蹴飛ばして汗をぬぐう。
うなされるような苦しさも消えて、眠気が襲ってきた。
「藍那、学校に遅れるわよ?」
出勤前のお母さんがそう声をかけてくる。
あたしは手をのばしてスマホを開いた。
今日は学校を休むという内容のメールを打ち、お母さんに送った。
するとすぐに階段を駆け上がってくる音が聞こえて来て、お母さんが部屋へと入って来た。
「どうしたの藍那、風邪ひいたの?」
「そうみたい」
自分のものではないようなガラガラ声で返事をする。
「遅くまで遊んでるからよ?」
文句を言いながらも、薬と水を用意してくれるお母さん。
本当に心配してくれているお母さんに、手術の事を言うわけにはいかなかった。
「お母さん仕事だから行かなきゃいけないけど、何かあったら連絡するのよ?」
「うん……」
あたしが頷くと、お母さんは部屋を出て行ったのだった。