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寒気と倦怠感が体を包み込み、あたしは目を覚ました。


いつの間にか制服姿のまま眠ってしまっていたようだ。


ベッドから体を起こすとメマイがして、その場に座り込んでしまった。


明らかに調子が悪い。


そう思って自分の額に触れてみるとかなりの熱が出ている事がわかった。


喉はカラカラに乾いていて、立ち上がる事も困難だ。


いつの間にこんなに熱が出ていたのだろう?


そう考えながらどうにか立ちあがり、パジャマに着替えをした。


風邪をひくような事をした覚えはなかった。


可能性があるとすれば、手術を受けた事が原因だろう。


あたしはベッドに戻り、横になった。


呼吸は乱れて体の中から攻撃されているように苦しい。


何度も寝がえりを打つが、今度は寝付く事すらできなかった。


熱はどんどん上がって行っているようで、頭まで布団をかぶってもふるえが止まる事はなかったのだった。