そこにはオークションの事を口外した事や、お金の支払い方法などが記載されていた。


そうだ。


これからあたしは350万円を支払わなきゃいけないんだ。


そう考えると一瞬不安が過った。


あたしにそんな大金が払えるだろうか?


「支払いは出世払いが可能です」


「……はい」


あたしは小さく頷いた。


出世払い。


この足を使いこなし、お金を稼ぐしかない。


それが一番早く借金を返済する方法だ。


あたしは振込先の口座が書かれた容姿を受け取り、口外しないと言う契約書にサインをして、車を下りたのだった。