「大丈夫。ほら、よく見て」


男性はそう言い、あたしの足をポンッと触った。


少しの違和感があるものの、それはちゃんとした足の感触だった。


あたしは恐る恐る自分の下半身へと視線を向けた。


制服から伸びている2本の足。


自分の足ではないということは、ひと目見てわかった。


筋肉質でがっしりとした足が付いている。


「七島雪歩さんの足……?」


「その通り」


男性が大きく頷いてそう言った。


信じられない……!!


今まで何度も手術光景は見ていたけれど、本当にそっくりそのまま交換してしまうなんて……!!


あたしは足に触れてみた。


見た目通り筋肉質で、男性的な足だ。


動かしてみると、付け根に違和感があった。


「使っている内に慣れてきますよ」


男性の言葉にあたしは頷く。