そう言われて写真を見ると、確かに幼いころの石澤先輩がグラウンドに座り込んで泣いている。
その隣には心配そうな顔をしている神田先輩の姿も映っていた。
2人が並んで写っていると、石澤先輩が昔からふくよかな体系をしていたことがよくわかった。
身長差もあるだろうけれど、見た目でわかるくらいに肉がついている。
次のページには小学校の卒業式の写真が入れられていた。
2人は仲良く並んでピースサインをしている。
そして中学校、高校と進んでいくにつれて石澤先輩は更に体重が増えていっているようだった。
「石澤先輩って、今度ダイエット本を出すんですよね? すごいですね、頑張ってあんなにスリムになって」
あたしがそう言うと、一瞬神田先輩が視線を落とした。
あたしはそれを見逃さなかった。
「なにか……あったんですか?」
「ううん。何でもないよ」
神田先輩は左右に首を振り、そしてアルバムを閉じた。
友達として言いたくない事があるのかもしれない。
でも、ここで引き下がるわけにはいかなかった。
「ずっと仲良しだった神田先輩は石澤先輩がダイエットで成功していくのを、間近で見てたんですよね?」
そう聞くと、神田先輩は困ったように眉を寄せた。
その隣には心配そうな顔をしている神田先輩の姿も映っていた。
2人が並んで写っていると、石澤先輩が昔からふくよかな体系をしていたことがよくわかった。
身長差もあるだろうけれど、見た目でわかるくらいに肉がついている。
次のページには小学校の卒業式の写真が入れられていた。
2人は仲良く並んでピースサインをしている。
そして中学校、高校と進んでいくにつれて石澤先輩は更に体重が増えていっているようだった。
「石澤先輩って、今度ダイエット本を出すんですよね? すごいですね、頑張ってあんなにスリムになって」
あたしがそう言うと、一瞬神田先輩が視線を落とした。
あたしはそれを見逃さなかった。
「なにか……あったんですか?」
「ううん。何でもないよ」
神田先輩は左右に首を振り、そしてアルバムを閉じた。
友達として言いたくない事があるのかもしれない。
でも、ここで引き下がるわけにはいかなかった。
「ずっと仲良しだった神田先輩は石澤先輩がダイエットで成功していくのを、間近で見てたんですよね?」
そう聞くと、神田先輩は困ったように眉を寄せた。



