「いつ…亡くなったんですか」 「……桜太の」 風太さんは言葉を詰まらせた。 ……桜太の。 「まさかっ……!!」 止めてよ。 そんな現実、知りたくない。 会ったことなくても、知りたくない。 「…桜太の、誕生日」 そんな……。 どうして、どうしてよ。 どうして大事な日に、大事な人を亡くさなくちゃいけなかったの。 「桜太への、誕生日プレゼントを買いに行く途中だったらしい」 自然消滅で別れた方が、まだ良かった。 生きている限り、何度だって会えるのだから。 死別なんて、人との1番辛い別れ方…!