【翌日】



あれからというものの、幽霊に浸かれる回数がバクダイに上がり。
さらに悪霊までやってきた、だが良い霊が私を助けてくれてたみたい。

夢ではうなされるし散々な夜だったよ



「ちーたん……」

『トウッ』

「いでっ」



学校について早々吉野にチョップを入れる、目覚ましにちょうど良いだろう。
因みにあれから色々考えた結果名前呼びはまだ無理だ、と思い吉野と呼ぶことにした。



「うぅ、ちーたん葵ちゃんのこと抑えてて?」

『?』

「もう! ちーたんのけちんぼ!」



ちーたんというものは相当霊感があるものでなければ見えないらしい。
私は現に見えていない、少し見てみたいなーと思うものだ。



『ちーたんの絵描いてみてよ』

「いいよ!」

「お前ら座れ、初の授業始めるぞ」

「後で見せるね」



机の落書きを見る限り、絵心はあると見た。
楽しみに待つとしよう、初の授業はこれからのことや霊のことを説明してくれるらしい。



「そこでだ、来週に新校舎の方で退学になりここに来る生徒が来る。
名前は確か瀧川 凛だった、安心しろ女
超がつくイケメンだ」



私の席の左横がピクリと動く、メガネがよく似合った女の子で平均顔のより少し上レベルの女の子だ。
そして一人でガッツポーズをとる



『荒島さん、ガッツリ見えてますよ』

「へ? 見てたんですか?!」

『Yes』

「私のマイスクールが……」

『大袈裟な』



そこ言葉を聞いた瞬間彼女はバンッと音をたてて立ち上がり私の方へ向かってきた
なんだなんだ、まさか……修羅場?!
こんな大人しい私が修羅場など一生の不覚!



「神崎さん、お言葉ですが私は悪魔で大人しいを気取りたいんです!
その為に見てください! 染めてた金髪を黒にし、耳の穴まで塞ぎ……」



落ち着こうか荒島さんよ。
貴方今全員から注目浴びて全員にカミングアウトしましたから。
もう、大人しい系保ててないですから



『カミングアウトですな』

「嘘……でしょ……この私がカミングアウトなんて」

『うん、ありえるよね』

「ですね」



今のやり取りはなんだったんだ? という声が上がる中私達は勝手に解決し大人しく座った。



「え、えぇ幽霊の中にも」



格があり上から神・守り神・守り霊・一般霊がある。
そして悪霊はS級A級B級C級・圏外とわけられており、C級になると私たちが活動し退治。

圏外だとほっておく、もし何か事件があればそれにあった行動をするらしい



「さらに、寮で住んでもらう」

『はい? そんな話聞いてません』

「そりゃそうだ、今日初めて言うんだからな」



そんなことするの法律や国は許すの?
だがしかし、寮に泊まるのは今から呼ぶ者だけという。
呼ばれませんように呼ばれませんように



「女子から3名荒島 梨花・神崎 葵・吉野 美月
男子から遠藤 太郎・瀧川 凛・安本 鈴」



女みたいな男ばかりだな……とそんなことより私入ってたくね?
入ってたよね? ん?ん?



「保護者にも許可を得ている、荷物も届いている、俺が言いたいことはわかるな」

「俺は無理だ、なんだって柔道の試合が山積みだからな」

「ガキが俺に口答えするな、女はどんどんしてくれ」

「おい!!」



先生は変態なのはわかった。
とりあえず私たちには拒否権は一切ないのか、寮生活は別に嫌でもないし問題はないだろう。



「それじゃあ六人は今から寮に行くぞ
瀧川はもうそっちいる」



もう行くのかよ、と思いながらついていく。
瀧川は授業は来週からで私達は先にあって欲しいとのこと。
任せなさい! と大声ではなさったのは隣の席の荒島さんです。