あれから2週間の間に何度か俺らは理穂に黙って集まっていた。




「麗奈はどうするべきだと思う?」





麗「理穂を逃しましょう。
バレないように……」




「はぁ??
なぜだ?」




麗「翔太……理穂の傷を知ってる??」





傷……??




あぁ……あれか。




「知ってる。

何度も切ったような跡だろ?」





嵐「そんなのあんのか⁉︎」





「あぁ……でもあれは理穂自身がやったんじゃねぇのか?」




麗「私も初めはそう思ったわ。

だけど違かったの。


あの傷をつけたのは理穂の父親よ。

火傷の跡もあったわ。


だけどわからないようにそこを何度も切ってあったわ。


それに痣も。」





まじかよ……




「なら……尚更あいつのところなんかに帰らせない。
あいつに勝つ。」





麗「私も理穂のために戦うわ。」




嵐「お前っ!!!!
沙羅達はどうするんだよっ!!!!」





麗「嵐……私許してないのよ?

和兄のこと……★」




嵐「……わかった。


だけど……無茶はするなよ。」






麗「甘く見ないでくれる??


私を誰だと思ってんのよ」




嵐「世界最強の黒桜だったな。」




麗「そうよ。

自分の身くらい自分で守れるわ。


翔太……理穂を私の山の奥深くにある別荘に連れて行くわ。


護衛は10人。

それに医者を5人。

榊もつける。
これでどうかしら。」




嵐「バレねぇか?」





麗「大丈夫よ。

食料は3ヶ月分の食料はあるわ。」






「なら、いい。

この抗争……3日で終わらす。」





麗「えぇ。」





嵐「だな。」





それから作戦会議をした。




理穂を連れ戻すために……。