翔「ここが食堂だ。」




「ここに組長さんがいるんだよね。」




翔「そうだな(笑)」


なんで翔太笑こらえてるのよ!!!!

こっちは真剣なのに!!!!



翔「ほら探してみろよ……」



「うん。」



うーん……


どの人も組長さんぽい人いないよ?


みんな優しそうな顔してるよ?


「ねぇ、翔太ここに本当にいるの?」



翔「あぁ、いるよ。」



「優しそうな顔の人しかいないよ?
特にママの隣にいる人なんて一番組長さんぽくないよ。
とっても優しそうな顔してるよ」




翔「あははははは!!!!


だってよ、親父。」



「えっ??
どの人?」





翔「理穂が一番組長さんぽくないって言ったやつだ。」




「えぇぇぇぇぇぇ!!!!


ごめんなさい!!!!

私無礼なこと言って!!!!」




?「いいんだよ。

組長ぽくないって言われた方が全然嬉しいよ。

理穂ちゃんだったかな。


入谷組 組長の入谷 萊(らい)だ。


病気のことも楓から聞いてる。

よろしくな。」





「佐倉 理穂です。
ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いしますね。
萊さん。」



萊「萊さんか〜。
新鮮だな。」




楓「そうよね。

私も新鮮に感じたわ」



「ママったら……(照)」



萊「なんだ?
楓はママなんて呼ばれてるのか?」



楓「だって、理穂は私の娘だもの。」



萊「なら、俺もパパと呼んでくれ。」



「はい、パパ。
私の事も理穂ってよんでね。」




萊「あぁ……」



翔「ジジイとババア理穂になんて事させてんだよ。

理穂、嫌なら言わなくていいぞ。」



「嫌じゃないよ。
私家にお母さんもお父さんも仕事で居なかったから嬉しい!!!!」



翔「しょうがねぇな……」