私は起こされた



翔「理穂……起きろ。


俺ん家行くぞ。」




「ん……」





私達は何処から来たのかわからない車に乗った。



「これ、誰の??」





翔「親父の」





「ふーん

私の家の車と似てるね。」




翔「そうだな。



理穂……お前覚悟を決めろよ。」






「何の?」







翔「俺ん家はヤクザだ。」





「へーーそうなんだ。」





翔「驚かないのか?」




「驚いてるわよ。

だけどヤクザだから何なのって感じ?


悪いことをしないヤクザさんがいるんでしょう??


なら全然怖くないじゃない。


むしろお友達になりたいわ。」





翔「ククッ……そんなこというやつ初めてだ(笑)


理穂サイコー(笑)」




「えっ??

私なんか変なこと言った??」




翔「いや。


だけど組員は喜ぶと思うぞ。


そんなこと言われて。」




「そうなの??


皆さん私とお友達になってくれるかしら



お友達になってくれなかったらどうしよう……」




翔「大丈夫だ。


理穂なら絶対みんなと仲良くなれる。



だけど走るなよ。」





「走らないわよ!!!!」