私はすぐに家に戻った




「嵐っ!!!!」





嵐「そんなに焦ってどうしたんだよ。」






「いいから、この子達を親父たちのところに連れて行って。
私、翔太のところに行ってるから。
翔太……目覚めたんでしょ⁉︎」






嵐「あぁ……


だけど……おい、麗奈!!!!」





私は嵐の話も聞かずに翔太のいる部屋に向かった






ガラッ……





「……翔太。」






翔「麗奈か……


どうしたんだ?そんなに焦って。」







「お願いっ!!!!
理穂を……理穂を助けてっ!!!!」





翔「はぁ⁉︎
どういうことだ⁉︎」




私は今まであったことを全て伝えた




理穂の病気が治ったことも……




子供が双子だったことも




理穂がまだお父さんに命を狙われていることも





翔「嘘だろ……

あれは俺たちが勝ったんじゃ……」





「勝った。
だけど……あいつはまだ生きてる。
未だに理穂を殺そうとしている。」






翔「なんだよそれっ!!!!」






「ねぇ、翔太!!!!
理穂を助けてっ!!!!」






翔「……俺には……むりだ。」






無理……??





なに言ってんの??





「何でよっ!!!!」





翔「あいつが殺されそうなのは俺のせいだ。
だから……理穂を解放する。
そして……父親の元に返してやる」






なによ……それ。




「馬鹿じゃないの⁉︎


理穂を今あいつのところに返したら殺されなくてもまた酷いことをされるわっ!!!!


それでもいいのっ⁉︎」





翔「いい訳ない……



だけど……殺されるよりはマシだろ……




理穂には申し訳ないが……もうそうするしかない……」






バチーン






「あんたが守りなさいよっ!!!!

あんたの手で大事な理穂を守りなさいよっ!!!!

理穂は……ずっと……ずっと……






翔太を求めてるっ!!!!



一人でずっと頑張ってるの!!!(泣)



それなのに……まだ頑張れっていうの⁉︎




そんなの理穂が可哀想だよ……(泣)






理穂が……傷つくのなんて見たくない…






ねぇ……もう翔太しか……







理穂を助けられないの……(泣)






私じゃ無理なの……(泣)





あいつを倒せても理穂の心は元どおりに治せないの……(泣)




翔太……助けてよ……」









翔「資格がない……んだよ……」








「資格って何のっ⁉︎
好きなら守りぬきなさいよっ!!!!
あんたそれでも世界No. 1の組の若頭なの⁉︎」





翔「……麗奈。






ありがとうな……







俺……理穂を助けてくる。」